2013/06/26


映画「冷たい熱帯魚」を観ました。
演出は正直イマイチでしたが、内容と演技に迫力があっていい映画でした。

埼玉愛犬家連続殺人事件が元になっているのですが、こういう実際にあった連続殺人事件は恐ろしいです。小説や映画と違って1件目から世間の注目を浴び捜査が大々的に行われる、などということがありません。誰にも知られず、いつの間にか何人もの人が殺され、処理されていくのです。自分や家族が巻き込まれたらと思うとぞっとします。

そういえば、主人公の暮らす家が素晴らしかったです。古くなった暗い和風建築の部屋、新しい家具と電化製品のミスマッチがまさに田舎の一軒家という感じです。土塗りの壁の部屋に置かれたソファーと薄型テレビにはなんとも言えない郷愁を感じます。洋風建築にしか住んだことのない人には貧乏にしか見えないのかもしれませんが。

ぼくの実家は兵庫の田舎で、電車は1時間に2本、3階建て以上の建物はほとんどなく、1kmほど離れた場所に何個かあるマンションをやけに巨大に感じるようなところです。元城下町なので家自体は密集していて、ギリギリど田舎じゃないかなーという感じです。いまは東京で一人暮らしなのですが、実はそんなに違いを感じません。住む場所なんかよりも使えるお金の大小のほうが重要なんでしょう。